北関東 不動産投資とは?栃木・群馬・茨城の特徴と失敗しないエリア選び

当ページのリンクには広告が含まれています。

「地方の不動産投資に興味はあるけれど、どのエリアを見ればいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

結論として、北関東(栃木県・群馬県・茨城県、および埼玉県北部を含むエリア)は、価格水準の手頃さと交通アクセスの両立という点で、地方不動産投資の選択肢として検討する価値があるエリアです。

この記事では、北関東エリア全体の特徴と、県ごとの違い、そして今後どのように調べていけばいいかの道筋を解説します。地方不動産投資全体の考え方については地方不動産投資は本当に儲かるのか?でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

目次

北関東とはどのエリアを指すのか

北関東という言葉に厳密な定義があるわけではありませんが、一般的には栃木県・群馬県・茨城県の3県を指すことが多く、賃貸需要や価格帯の面では埼玉県北部(熊谷市・行田市周辺など)も近い性質を持つエリアとして扱われることがあります。

栃木県・群馬県・茨城県の3県が中心

3県は「北関東自動車道」で結ばれており、群馬・栃木の主要都市と茨城県の常陸那珂港が高速道路で直結しています。物流・工業の面でつながりが強い地域であることは、賃貸需要を考えるうえでも押さえておきたいポイントです。北関東自動車道の全線開通により、前橋・宇都宮・水戸といった主要都市間の移動時間も大幅に短縮されており、3県の経済的な結びつきは年々強まっています。

埼玉県北部を含めて考える理由

埼玉県北部は行政区分としては首都圏に含まれますが、地価水準や賃貸需要の面では北関東の他エリアと近い特性を持つ地域があります。都心への通勤圏でありながら、北関東エリアと同程度の価格帯で物件を検討できる点は、エリア選定の幅を広げる材料になります。

北関東で不動産投資を検討するメリット

価格水準が都心・首都圏近郊より手頃なこと

国土交通省の都道府県地価調査を見ても、栃木県などの北関東エリアの地価は、東京・神奈川・埼玉・千葉といった首都圏と比べて低い水準にあります。同じ予算でも、より広い土地・建物や、複数戸の物件を検討しやすいという特徴があります。

都心へのアクセスが悪くないこと

「地方」と聞くと交通の便を心配される方もいますが、北関東は新幹線網が発達しているのが特徴です。たとえば宇都宮駅は東北新幹線で東京駅まで約50分、高崎駅は上越新幹線・北陸新幹線が分岐する主要駅です。単身赴任先や進学先として都内から通う入居者の需要も考えられるエリアです。首都圏在住の方が北関東エリアの物件を検討する場合の考え方については、北関東不動産投資は東京在住者に最適?でも取り上げています。

製造業を中心とした雇用基盤があること

栃木県は県内総生産に占める製造業の割合が全国でも高い水準にあり、内陸型の産業団地が数多く立地しています。群馬県も自動車関連産業を中心に製造業の集積があり、茨城県は常陸那珂港を核とした物流・工業拠点を持っています。製造業の集積は、工場勤務者を中心とした賃貸需要の下支えになり得る要素です。

災害リスク分散の観点から見た強み

企業誘致の文脈では、北関東は大規模地震などのリスク分散・BCP(事業継続計画)の観点から適地とされることがあります。これは不動産投資においても無関係ではなく、企業の拠点分散が進めば、雇用や賃貸需要の面でも一定の下支えが期待できる要素になり得ます。

北関東で不動産投資をする際の注意点

メリットだけで判断しないことが重要です。実務の視点から、特に確認しておきたい点を挙げます。

エリアによる賃貸需要の差が大きいこと

同じ北関東でも、県庁所在地や新幹線停車駅周辺と、それ以外の郊外・農村部とでは、賃貸需要に大きな差があります。「北関東だから安心」ではなく、市区町村単位、できれば駅・地域単位での確認が欠かせません。この視点は、以下の記事でも詳しく解説しています。

北関東で収益不動産投資を始める初心者が気を付けること3選

駐車場の重要性

北関東は車移動が生活の中心となっている地域が多く、駐車場の有無・台数が入居付けに直結します。特にファミリータイプの物件では、駅からの距離だけで判断せず、駐車場の確保状況を必ず確認したいところです。詳しくは地方不動産投資で駐車場が重要な理由と、必要台数の考え方で解説しています。

金融機関の選び方

都市銀行だけでなく、地方銀行・信用金庫が物件所在地の事情に詳しく、融資の相談先として有力な場合があります。エリアによって積極的な金融機関が異なるため、事前に確認しておきたいポイントです。

空室・修繕など運用面から見た視点

購入時の利回りだけでなく、空室が発生したときにどれくらいの期間で埋まるエリアなのか、修繕が必要になったときに対応できる地元の管理会社・業者があるかどうかも、北関東に限らず地方不動産投資全体で重要な視点です。

県ごとの特徴

それぞれの県には異なる特徴があります。大まかな違いを表で整理します。各県の詳しい解説は、それぞれの県別ガイドにまとめています。

エリア 代表的な都市 交通の要衝 産業の特徴
栃木県 宇都宮市 東北新幹線(東京まで約50分)、宇都宮ライトライン 製造業比率が全国トップクラス、内陸型産業団地が集積
群馬県 高崎市・前橋市 上越新幹線・北陸新幹線分岐駅(高崎) 自動車関連を中心とした製造業の集積
茨城県 水戸市・つくば市 つくばエクスプレス、常陸那珂港 研究学園都市と港湾物流という二つの顔を持つ
埼玉県北部 熊谷市・行田市 上越新幹線(熊谷駅停車) 首都圏近郊の利便性と手頃な価格水準を両立

栃木県

関東地方で最も面積が広く、製造業の集積度が全国トップクラス。宇都宮を中心に新幹線・ライトライン(次世代型路面電車)などの交通インフラが整っています。

▶ 栃木県の産業構造・交通・エリアごとの違いは栃木県の不動産投資とは?宇都宮・足利・佐野・小山の特徴とエリア選びで詳しく解説しています。

群馬県

高崎(新幹線の主要駅)と前橋(県庁所在地)の2拠点構造が特徴。自動車関連産業を中心とした製造業の基盤があります。

▶ 群馬県の産業構造・交通・エリアごとの違いは群馬県の不動産投資とは?高崎・前橋・太田の特徴とエリア選びで詳しく解説しています。

茨城県

つくば(研究学園都市)と水戸(県庁所在地)、常陸那珂港を中心とした工業エリアなど、エリアごとの性格が大きく異なる県です。

▶ 茨城県の産業構造・交通・エリアごとの違いは茨城県の不動産投資とは?水戸・つくば・日立の特徴とエリア選びで詳しく解説しています。

埼玉県北部

行政区分としては首都圏ですが、熊谷市・行田市周辺は地価水準や賃貸需要の面で北関東の他エリアと近い特性を持ちます。

▶ 埼玉県北部の産業構造・交通・エリアごとの違いは埼玉県北部の不動産投資とは?熊谷・行田・深谷の特徴とエリア選びで詳しく解説しています。

北関東の不動産投資で失敗しないための考え方

「高利回りだから」「地方だから安い」という単純な理由だけで物件を決めないことが、失敗を避けるうえで大切です。人口動態、賃貸需要、駐車場、修繕履歴、融資条件、出口戦略まで含めて総合的に判断する視点は、北関東に限らず地方不動産投資全体に共通する考え方です。この基本姿勢については地方不動産投資は本当に儲かるのか?でも詳しく解説しています。

避けたい物件の具体的なパターンは地方の不動産投資で失敗する物件の特徴、購入前に現地で確認したい項目は地方の高利回り物件は現地調査が成功のカギで整理しています。気になる物件が見つかったら、収益物件かんたん収支シミュレーションで返済額や手残りを試算してみるのもおすすめです。

よくある質問

北関東の不動産投資は初心者でもできますか?

可能ですが、都心物件とは異なる視点が必要です。特に賃貸需要のエリア差、駐車場の確保、地元金融機関の融資姿勢を事前に確認することをおすすめします。

北関東で高利回り物件は見つかりますか?

都心と比べて価格水準が手頃なため、表面利回りが高く見える物件は見つかりやすい傾向があります。ただし、利回りの高さの理由(空室リスクや修繕の必要性など)を必ず確認することが重要です。

どの県から検討すればいいですか?

決まった正解はありませんが、通勤・出身地など土地勘のあるエリアや、新幹線停車駅など交通利便性の高いエリアから調べ始めるのも一つの方法です。

まとめ

北関東は、価格水準の手頃さと交通アクセスの両立という点で、地方不動産投資の選択肢として検討する価値があるエリアです。ただし「北関東だから」と一括りにせず、県ごと・エリアごとの違いを理解したうえで判断することが欠かせません。

次は、興味のある県から詳しく見ていくことをおすすめします。

北関東の県別ガイド

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ときどのアバター ときど 宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士

北関東の不動産会社で12年間、賃貸・管理・収益物件の実務に携わる。栃木・群馬・茨城・埼玉北部の収益物件について、空室・修繕・融資・売却まで、利回りの数字の裏側を現場目線で解説しています。

目次