北関東の中でも群馬県に絞って不動産投資を検討し始めた方も多いのではないでしょうか。群馬県は「高崎」と「前橋」という2つの中心都市を持つ点が特徴的な県で、栃木県とはまた違ったエリア構造をしています。
この記事では、群馬県全体の産業構造や交通インフラの特徴と、県内エリアごとの違いを整理します。北関東エリア全体の考え方については北関東の不動産投資とは?もあわせてご覧ください。
群馬県の基本データ
群馬県は関東地方の北西部に位置する内陸県で、東京から県庁所在地の前橋市まで約100キロメートルです。東は栃木県、北は福島県・新潟県、西は長野県、南は埼玉県に接しています。海に面していない内陸県であることは、産業立地や交通網の考え方にも影響する要素です。
群馬県の産業構造と賃貸需要への影響
自動車産業を中心とした製造業の集積
群馬県は昔から養蚕業・製糸業が盛んな土地でしたが、現在は自動車・電気機器などの製造業が経済の中心です。特に太田市は、自動車メーカーSUBARU(スバル)の主力生産拠点である群馬製作所を有し、「ものづくりのまち」として長年発展してきました。こうした大規模工場の周辺では、工場勤務者を中心とした賃貸需要が発生しやすい傾向があります。
ただし、特定の一企業への依存度が高いエリアでは、その企業の業績や生産体制の変化が地域の賃貸需要に影響する可能性もあります。特定企業だけに依存しすぎず、エリア全体の産業の幅も確認しておきたいところです。
高崎・前橋の2拠点構造
群馬県は、行政の中心である前橋市と、交通の要衝である高崎市という2つの主要都市を持つのが特徴です。前橋市は県庁所在地で人口約34万人、赤城山と利根川に囲まれた自然災害の少ないエリアとされています。高崎市は後述する新幹線の分岐駅を持ち、商業・地価の両面で県内をリードするエリアです。
群馬県の交通インフラ
上越新幹線・北陸新幹線が分岐する高崎駅
高崎駅は上越新幹線と北陸新幹線が分岐する主要駅で、東京方面だけでなく新潟・長野・北陸方面へのアクセスにも優れています。新幹線の分岐駅という立地は、県内でも特に利便性の高いエリアとして評価されるポイントです。
北関東自動車道
群馬県は北関東自動車道により栃木県・茨城県と結ばれており、太田市など県東部エリアは物流・工業の拠点としての性格も持っています。車移動が生活の中心となっている地域も多く、幹線道路へのアクセスは賃貸需要を考えるうえでも重要な要素です。
群馬県内のエリアごとの特徴
群馬県内でも、エリアによって産業構造や地価の水準が異なります。実際に、2026年の公示地価(全用途)では、県内トップが高崎市、2位が前橋市、3位が太田市という順位になっており、この3市が県内の中心的なエリアであることがうかがえます。各エリアの詳細な賃貸需要・現地確認ポイントは、今後市区町村別の記事で個別に解説していく予定です。
高崎エリア(新幹線分岐駅・県内最高水準の地価)
新幹線の分岐駅を擁し、商業施設も集積するエリアです。県内でも地価水準が高く、賃貸需要の面でも県内トップクラスとされています。人気エリアである分、競合物件の状況もよく確認する必要があります。
前橋エリア(県庁所在地)
群馬県の行政の中心で、公務員・関連機関の従事者を中心とした安定した需要が見込めるエリアです。高崎と比べると地価はやや抑えめで、価格面でのバランスを取りやすいという見方もできます。
太田・伊勢崎エリア(県東部、自動車産業の集積地)
太田市はSUBARUの生産拠点を中心に、自動車関連産業が集積するエリアです。伊勢崎市も含めて、製造業に従事する層の賃貸需要が期待できる一方、特定企業・特定業種への依存度が高い点は留意しておきたいポイントです。
群馬県で不動産投資をする際の注意点
群馬県は高崎・前橋という2つの中心を持つ独特のエリア構造をしているため、「群馬県だから」と一括りにせず、どちらの都市圏に近いか、どの産業の影響を受けやすいエリアかを確認することが重要です。また、内陸県で車移動が中心の地域が多いため、駐車場の確保状況も欠かせない確認事項です。詳しくは地方不動産投資で駐車場が重要な理由と、必要台数の考え方で解説しています。
「自動車産業が盛んだから安心」という単純な判断ではなく、実際の物件周辺にどれだけの賃貸需要があるか、現地で確認する姿勢が大切です。
物件を実際に見に行く際のチェック項目は地方の高利回り物件は現地調査が成功のカギ、そもそも需要が読めるエリアかどうかの見極め方は地方不動産投資は「需要が読めるエリア」を選ぶで解説しています。
よくある質問
群馬県の不動産投資は高崎市と前橋市、どちらがおすすめですか?
高崎市は新幹線の分岐駅を持ち商業施設も充実している一方、地価水準は県内で最も高い傾向にあります。前橋市は県庁所在地としての安定した需要が見込める一方、地価は高崎よりやや抑えめです。予算やご自身が重視するポイントによって判断が分かれます。
太田市など自動車産業が盛んなエリアは投資対象として有望ですか?
工場勤務者を中心とした賃貸需要が期待できる一方、特定企業・特定業種への依存度が高い点はリスクとしても意識しておく必要があります。エリア全体の産業の幅や、賃貸需要の実態を確認することをおすすめします。
群馬県も車がないと生活できませんか?
高崎・前橋の駅周辺などはある程度公共交通機関で生活できますが、県全体としては車移動が中心の地域が多いのが実情です。物件の駐車場事情は必ず確認しておきたいポイントです。
まとめ
群馬県は、高崎・前橋という2つの中心都市と、太田市を中心とした自動車産業の集積という、他の北関東エリアとは異なる特徴を持つ県です。「群馬県だから」ではなく、高崎・前橋・太田など、エリアごとの特徴を理解したうえで検討することが大切です。
次は、気になるエリアから市区町村単位で詳しく見ていくことをおすすめします。
北関東エリア別ガイド
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- 栃木県の不動産投資とは?宇都宮・足利・佐野・小山の特徴とエリア選び
- 埼玉県北部の不動産投資とは?熊谷・行田・深谷の特徴とエリア選び
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